■ハイエース リフトタイプ 車いす固定装置修理 KDH206K改

【症状】

車いす固定装置のワイヤーの戻りが悪い

【故障診断】

ワイヤーを確認すると、ワイヤーの劣化及びコイルスプリングの劣化を確認できました。

まだささくれてはいませんが、このまま使用すると

ワイヤーがささくれを起こし、途中で切れて

固定装置内部で絡まって完全に戻らなくなります。

【修理】

分解していきます。

カバーを取ると、コイルスプリングに数字が書いてあるのが確認できました。

一度分解されているのでしょうが

なぜか巻いたであろう数字が違います。

すでにコイルスプリングが劣化している状態で組付けられたのでしょうか、、、

新品であれば、4カ所の巻く回数は同じになります。

さらに分解していきます。

分解したところで、固定装置内部を清掃します。

ワイヤーを新品に交換していきます。

各部をグリスアップしながら組付けてきます。

次に、コイルスプリングを新品に交換して

カバーを戻し、動作確認して完了になります。

今回の車いす固定装置の場所は、リフトのプラットホーム上だったので

いちばん砂やホコリが溜まりやすい所です。

そしていちばん使用頻度が高い固定装置なので、よく故障しやすい場所になります。

今回交換させていただいた、ワイヤー及びコイルスプリングは経年劣化によるものですが

車両によっては、清掃が全くされていなく

内部に砂やホコリが溜まり、グリスに付着することで各部の動作が悪くなることがあります。

それを防ぐためにも、こまめな清掃をオススメしています。

 

当社では、架装部分の定期的な点検も承っております。

ご予算や専門店ならではの対応が可能ですので、福祉車両の修理や故障で困った際は、

お気軽にご相談ください。

もちろん自動車修理工場の方も大歓迎です。自社では対応が難しい場合や、お急ぎの場合など、ご相談ください。

直接、お客様のところに積載車で配送・引取や現地修理も対応可能です。